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旬の高知へ、龍馬の高知へ――言葉と食の旅をしませんか(Business Media 誠)

 私たちは何のためにレストランに行くのだろうか? 食べる、飲む――それはもちろんだが、ほかにも理由はある。

【拡大写真や料理の紹介写真を含む記事】

 メニューから料理を想像し、素材に思いをはせ、皿の上の表現された技と創造に驚き、身体にごほうびをあげる。相方と語り合い、笑ってくつろぐ。飲食のひと時とは、五感を刺激し、生命に感謝をする場なのだ。

 そんなひと時を南国土佐、高知県の旅メニューを味わって感じた。太平洋をのぞみ、山間の清流と温暖な気候を利を活用して、海産物や農作物を育む高知。旅するシェフがその食材を選りすぐり、フレンチの技を存分に発揮。そして、その土佐を“高知”にする礎をつくったのが幕末の志士、坂本龍馬である。今年旬の彼の言葉と、旬な食の一夜の体験を“BUZZ※する”のが今回のテーマだ。

※BUZZ……いいなと思ったことをクチコミすること

●高知への食と書の旅へ

 その夜、私と相棒cherryさんは、東京駅前の丸ビル5階にある「Brasserie & Wine cafe BUZZ」に入った。手には特急乗車券そっくりの“試食会チケット”。なぜならこのブラッスリー(仏語でレストラン)は、各地の食材の旅体験がコンセプト。ブラッスリーの入口には高知のトマトや小夏、ウリやししとう、ショウガやにんにくなど、6月7日から始まった高知県の旅メニューの“旬産食材”がいっぱい飾ってあった(8月末まで)。

 ダイニングスペースに通されて着座。試食メニューを広げると、「土佐はちきん地鶏」「トマトのガスパチョ」「日戻り鰹」……といったラインアップに期待がふくらんでふくらんで。

 「まだかなあ、料理」とそわそわする私をcherryさんがぴしゃり。「郷さん、奥に書があります」

 振り向けば、言葉あり。「日本を今一度せんたく致し申し候」

 文久3年(1863年)6月29日、時に龍馬29歳、姉乙女への手紙からの言葉。外国の軍艦が長州を砲撃した後、幕府が内通し、その軍艦修理に力を貸した役人に龍馬が憤慨した。せんたくとは“洗濯”。「この国は洗わないとダメだ」と。だからこそ、この書では日本の“日”はまるで太陽のようにも見える。“今”は跳ねて動き出しそう。“せんたく”の節々に意思が宿り、“候”にも断固たる姿勢がある。

 BUZZでは高知旬産メニューに合わせて、NHKドラマ『龍馬伝』の題字を書いた書家、紫舟さんによる作品7点を見られる『龍馬のことば』特別展が開かれる(6月18日~7月18日)。その志と行動を受けとめた紫舟さんの手で、希有の高知人の言葉が生き返った。「日本をあたらしゅうしようか」、そんな龍馬の声が聞こえてきそうだ。

●ダイニングへの旅

 いよいよ料理。説明に立つのは、同店を経営するアクアプランネットCEOの福政惠子さんと、総料理長の“旅するシェフ”小藤憲行さん。

 前菜は“土佐はちきん地鶏とフォアグラを高知茄子で包んだ香草風味のガランティーヌ”。標高800メートルの大川村の澄んだ空気と清流で育った地鶏を、皮も柔らかくてしっかりの茄子でぐるりとくるんだ。おいしい。そして“高知トマトのガスパチョ”がまたうまい。糖度の高いトマトをベースにしたガスパチョ、酸味が力強いのだ。

 「ビネガーは使っているんですか?」とcherryさんが小藤シェフに聞いた。

 「いえ、酸味はミカンを凝縮したソースで出しています」

 高知の夏野菜だけで作ったガスパチョ、「ほぉ、ミカンだけで酸味ですか!」とうなった。次なるまさに旬産の高知の鮎は、ビールの酵母で発酵させた生地に、四万十川のあおさのりと鮎の腸を練りこんだベニエ。鮎がこんなにうまいとは。

 土佐鰹は“日戻り鰹”(近海で疑似餌を使って一本釣りした)のあぶり。店にも夕刻に到着したばかりだという。極めつけは“生姜の衣をまとった土佐はちきん地鶏”のメインディッシュ。高知のショウガをスライスして、皮目に張り付けてカリッと香ばしくロースト。力強くてやさしい味だ。

 「高知料理は素材を生かすシンプルさが特徴です。生で食べる習慣が多いですから、ショウガやにんにく、ミョウガなど薬味で消毒して消化をうながして、しかも素材の味を引き出す。暑いところですから、滋養や発汗、体力を保持する上でも理にかなっているんですね」と小藤シェフ。欧州で2年も食材を訪ね歩いた小藤シェフ。高知でも人口数百人の村を訪ね、食材を探し、料理を創造した。

 日本酒司牡丹“船中八策”にも舌鼓。キリっと辛くて、でも芳醇(ほうじゅん)な香りだ。ほろ酔いの流し目で、龍馬の書を眺め、彼が船上で書いた“近代日本国家の選択”となった船中八策(大政奉還、憲法制定、不平等条約改定など8項目)に思いをはせた。彼らが献身して国作りをしたからこそ、私たちは今自由な国日本でうまいものが味わえるのだ。

●言葉と食の旅をしませんか

 みなさん、龍馬伝の題字を記憶しているだろうか? 清新で強く躍動する文字。文字に込めた紫舟さんの思いはこうだ。

 「『龍』には龍馬さんと福山さんの背の高い風貌と福山さんのシャープな繊細さ、『馬』には、時代と格闘し天空までも駆け抜けた龍馬さんの動きを、そして『伝』には北辰一刀流の免許皆伝でありながら人をあやめなかった龍馬さんの太刀筋を表現しました」(『龍馬のことば』紫舟著より)

 たった3文字の題字を描くまでにあらゆる龍馬の小説や伝記を読み、福山雅治さんの音楽を聴きこんだ。制作期間の9割までが受け止める作業、残りの1割の時間で3文字に入魂した。

 言葉から龍馬を知る。龍馬の生きた土佐の食材を知る。料理を味わいながら深まる思い。おいしいだけでは終わらないのが食なのだ。そこから始まること――いかに生きるか、生きるためにいかに食べるか。旬産の高知へ、維新の高知へ、言葉と食の旅をしませんか。【郷好文】

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 札幌市中央区の4階建てマンションで1人が死亡、13人が重軽傷を負った火災で、1、2階を結ぶ階段から見つかった遺体周辺で灯油の成分が検出されていたことが2日、北海道警への取材で分かった。
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職質のコツを伝授、若手育成の現場=同行ルポ(読売新聞)

 若手警察官の職務質問の力を高めようと、神奈川県警は、実績のある警察官がマンツーマンで若手を指導する「職務質問リーダー制度」を全国で初めて4月から始めた。

 職務質問で窃盗犯らの検挙に結びつけたことのある33~58歳の巡査部長や警部補54人がリーダーとして全署に1人ずつ配置され、話術や犯罪の有無を見抜く洞察力を伝えている。「若手育成」の現場に同行した。

 10日午後8時。瀬谷署地域課の職質リーダー佐々木格警部補(36)と、任官3年目の交番勤務の男性巡査(21)がパトカーに乗り込み、パトロールに出発した。

 約3時間後、街灯の少ない団地脇の路上に、人が乗った車を見つけた。付近は凶器を持った不審者が見つかったこともある重点警戒地域。

 助手席の巡査が職務質問のため、パトカーを急いで降りようとすると、佐々木警部補が肩に手をかけ語りかけた。「走って近寄らなくていいよ。相手を緊張させないように、まずは自分が余裕を持つことが大事」

 職務質問の際、車内から刃物や薬物が見つかることも少なくない。佐々木警部補は車の所有者の男性に許可を取り、トランクやダッシュボードを調べた。その間、巡査は男性の様子を見つめていた。「手の動きや表情の変化を見逃さないこと」。佐々木警部補の指導を守っていた。

 約15分間、佐々木警部補が優しい語り口で、男性から家族の話や日常生活などを次々と聞き出した。不審物も見つからず、佐々木警部補は「ご協力ありがとうございました。最近は自動車盗も多いので気をつけて下さい」と話して、その場を収めた。

 若手警察官が、質問の仕方で相手の気持ちを逆なでしたり、疑いが晴れても丁寧にお礼が言えなかったりして、トラブルを招くケースも少なくないという。佐々木警部補は「相手を不安にさせないように、テンポ良く話しかけることが大切。年上の人には敬語を使うように」と巡査を指導した。

 パトロールを終えたのは翌11日午前5時。巡査は「落ち着いて話を聞き出す技術、会話が途切れることもなく、勉強になることばかりだった」と感心しきりだった。

 若手警察官への手厚いサポートの背景には、ベテランの大量退職で、第一線の若年化が進んだことがある。任官4年未満の若手は、交番などに勤務する制服警察官の4割近くを占めており、今後も増加する見込みだ。

 制度の滑り出しは好調で、リーダーと若手のペアによる4月の検挙数は、窃盗や銃刀法違反など84件に上った。県警地域指導課は「若手のコミュニケーション能力を高め、組織を挙げて職務質問のレベルアップを図りたい」としている。(狩野洋平)

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 名古屋「正論」懇話会の第6回講演会が19日、名古屋市の名鉄グランドホテルで開かれ、立命館大教授の加地伸行氏が「日本人とは何か~忘れられた家族・教育・道徳」と題して講演した。加地氏は、個の確立にあたり、欧米では神が抑止力になっているが、日本では「祖先の存在」が抑止力になっていると指摘。「小学校で、命の連続を、祖先から伝わる命を大切にすることを教えるべきだ」と訴えた。

 加地氏は「明治時代に日本人が一番悩んだのが個人主義だった」として、明治政府はそれまでの一族主義に対し、個人主義との中間的な「所帯主義」を導入したと説明。戦後にこれが個人主義へと移行したとの考えを披露した。その上で「日本人には『出したお金は必ず返ってくる』との考えがあるが、『返ってこなくてもいい』という考えを小学校から教えなければならない」と強調した。

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B型肝炎、あす和解協議入り 厚労相ら面会かなわず、届かぬ被害者の苦しみ(産経新聞)

 集団予防接種でB型肝炎ウイルスに感染したとして国を相手に全国で係争中のB型肝炎訴訟。被告の国は14日に行われる札幌地裁の協議で和解協議入りを表明するとみられているが、原告の患者らには、協議入り前に実現したかったことがある。長妻昭厚生労働相らに直接、被害者の苦しみを伝えることだ。しかし再三にわたる面会要求は拒否され、野党時代から手のひらを返したような対応に憤りを隠せない。患者らの願いはかなわぬまま、訴訟は新たな段階を迎えそうだ。

                   ◇

 「今回こそは、絶対に会ってくれると思っていたのに…」。全国原告団の代表を務める谷口三枝子さん(60)の目には涙が浮かんでいた。

 12日午後。訴訟の早期解決を訴えるため、2日間にわたり都内で活動を行った全国原告団が、東京・霞が関の厚労省を訪れた。早期解決を求める約1万5000人の署名も持参した。あて名は長妻厚労相だ。集まった原告は40人あまり。多くは肝炎を発症し、肝硬変、肝がんに進行している人も少なくない。

 「和解入り前に患者の地獄の苦しみを直接聞いて、理解してほしい」。3月12日に札幌地裁で和解勧告が出て以降、長妻厚労相や仙谷由人国家戦略担当相ら関係閣僚に面会を求めてきた原告団にとって、この日は最後のチャンスだった。

 だが、長妻厚労相は姿を見せなかった。「14日の対応も、全体の方針も確定的に決まったものがない」ことを理由にしている。ほかの閣僚も面会を拒否し続けた。

 こうした国の姿勢に原告の視線は厳しい。民主党は野党時代に肝炎患者の救済を強く訴え、当時の舛添要一厚労相に肝炎患者への面会を迫った“実績”もあるからだ。ある原告団関係者は「構図は普天間の基地問題と一緒。野党時代に期待をさせておいて、いざ政権を取ると前に進まなくなる」と憤る。

 11日には、原告団は民主党本部で高嶋良充筆頭副幹事長や細野豪志副幹事長ら幹部と面談した。「国は原告の声を聞かず、なぜ和解協議に入ることができるのか」「命を守る政治と言いつつ、私たちは軽視されている」。原告からは厳しい言葉が飛んだが、閣僚には伝わらなかったようだ。

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